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昨日は娘たちの通う中学の文化祭だった。各学年の作品展示、演劇、吹奏楽演奏など。我がPTA成人委員会でも、4名ほど、個人的な趣味の作品を展示させてもらった。私は、このブログの挿絵を中心とした、イラスト原画ファイルを出展。娘たちの担任の先生や、委員会仲間にも見ていただき、好評だった・・・と思っている。
1年生の次女は、今回は劇の裏方で、当日の出演はナシということで、今年は長女の劇だけを目当てに、午後一番、いい席をとるために開演の30分前には到着できるように家を出た。その甲斐あって、客席最前列ほぼ中央の席を確保。
今年の3年生の劇は、脚本・監督共に長女とその友達が担当し、見どころとなる男子のアクションシーンは、もうひとり、クラスの男子が担当した。
脚本は、夏休みから作り始めた。受験生の夏。膨大な宿題と受験勉強に漢字検定、文章検定の試験勉強・・・その合間を縫っての制作だった。毎日パソコンに向かい脚本を書き、ときどき友達と打ち合わせ、2学期が始まってからは、先生に何度もダメ出しされていた。ときには、先生や他の首脳陣とぶつかることもあり、「作品を書く」以上の数々の困難がうかがえた。
進んで監督と脚本を担当した長女も、さすがに本番1週間ぐらい前から、胃が痛くなるほどの緊張感を覚えたようで、疲れているはずなのに、食事を残すことが多くなった。それどころか、お風呂に入るのがやっとで、食事もとらずにベッドに倒れ込む日々が本番前日まで続いた。
そして昨日の本番。物語の舞台は「時和男子高校」「時和女子高校」。2校は代々のライバル校。合同文化祭の準備期間中に、両校の生徒会長が頭をぶつけて中身が入れ替わってしまい、そのまま練習に戻る。いがみ合っていたはずなのに、互いの出し物の練習を重ねるうちに、相手の苦労を知り、やがて理解をし合う・・・というもの。
感想は、書きたいことが一杯あって困るのだけれど、一言で言うと、「長女は、ひとりの芸術家である」と感じたこと。よく「親を超える」という言葉があるが、あれは子供に対してとても失礼な言葉だと思った。超えるも何も、もう、全く別の人格、別の、一個の才能を持った個人なのだ。もちろん、自分の娘がそういう才能を持っている、ということに、大きな誇りを感じた。
カーテンコール。監督・脚本担当として最後に紹介された長女。私は胸が一杯で、その表情をしっかりと記憶することができなかった。ただただ夢中で拍手を送るのがやっとだった。
幕が下りて、彼女は席に戻りながら、友達に囲まれ、泣いていた。無理もない。一週間、食が細くなるほど緊張していたのだから。それが今、成功のうちに幕を閉じ、ほっとしたのだろう。私だって近くに駆け寄って、「お疲れさま」と言いたかった。
少し心配だったのは、次女のこと。「あんなにすごいお姉ちゃんを見て、○○(次女)は、圧倒されないかな」と。そんなことを思いながら、向かった美術室。美術部副部長の長女の作品は、もちろんいい出来だったけれど、私が一番嬉しかったのは、次女の作品。そこには、6月の運動会で、ソーラン節で振る自作の「大漁旗」を掲げ持った長女の雄姿が、堂々と描かれていたのだ。次女もきっと、姉を誇りに思っていることだろう。
今日の水彩画は、文化祭の朝、裏の窓から見送った姉妹の後姿を描いたもの。最近、娘たちを見送るこの時間が、一日でもっとも幸せだ、と感じる。
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プロフィール
HN:
May
性別:
女性
職業:
派遣社員、イラストレーター
趣味:
読書・お酒・ガーデニング
自己紹介:
派遣社員をしながら、絵本作家目指して、年1回、コンクールに応募しています。
【お知らせ】
2010年10月17日からしばらく日記を休んでいましたが、このたび、絵本のコンクールへの応募が無事済みましたので、2011年6月13日から再開いたしました。またよろしくお願いしますね。
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2010年10月17日からしばらく日記を休んでいましたが、このたび、絵本のコンクールへの応募が無事済みましたので、2011年6月13日から再開いたしました。またよろしくお願いしますね。
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