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毎日は無理だけど、毎週ならなんとか
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 昨日の土曜日は、予定通り、歯科と婦人科へ行ってきた。歯科は、歯のクリーニングと検診に。婦人科は区の制度で、無料で受けられる子宮がん検診を受けに。
 婦人科は、来月17歳になる次女を産んだ産院。家から徒歩30分ほどかかるが、時間もあるし、運動不足なので、歩いていくことにした。
 次女を産んだのは、猛暑の夏で、東京は水不足が懸念され、スーパーではペットボトルの水やお茶が、品薄状態になっていた。家事の応援に田舎から出てきてくれた母が、「東京の水はまずいねえ」と、驚いていたことを思い出す。
 よく、下の子が産まれると、上の子が赤ちゃん返りをするという話を聞くが、我が家の場合は夫にも私にも、当の長女にもその記憶がない。時々見舞いに来た長女は、別れ際、いつも、「バイバ~イ!」といって、ほぼ後ろ手で手を振って、まったく寂しがらずに父親と手を繋いで帰っていった。あの頃も今も、長女は父親が大好きだ。
 
 結婚して最初に住んだ街。どんな風に変わったのか、変わっていないのか、懐かしくて、検診の帰りは遠回りして、住んでいたアパートやよく利用したお店の辺りまで歩いてみた。
 よく行っていたスーパーはなくなっていて、きれいなマンションに変わっていた。意外にもその近くにあった個人経営の魚屋さんは、あの頃より繁盛しているように見えた。シャッターを下ろしたままの商店もあれば、あの頃のまま商売を続けている小さな店もあった。懐かしくて、ちょっと幸せだった。
 当時私は専業主婦で、夫は家で仕事をしていたので、新婚とは言え、狭いアパートに一日中一緒にいたため、今よりよくけんかをしていた。私には、仕事のストレスがまったくない代わりに、子育てが上手く行かないストレス、社会に認められていないんじゃないか?という後ろめたさがあって、今より、夫に対して神経質になっていたのかも知れない。今はご存知のとおり、忙しくて、自分のことで精一杯だけれど。
 だから、夏の夜などは、イライラしてくると、爆発する前に、どちらからともなく声をかけて、散歩に出た。長女をベビーカーに乗せて、夫は、私に合わせてゆっくり歩き、近くの小さなお店に、アイスクリームや雑誌を買いに行った。当時はまだ、今ほどコンビニがあちこちにあるわけではなかったのだ。
 気の短い私と、とても気の長い夫。「上手いぐあいにバランスがとれているよね」と、娘たちは言う。私も、夫もそう思っている。夫はよく、こんな私についてきてくれていると思う。「かあちゃんにとうちゃんはもったいない」と、娘たちはまた、言う。
 「退院したら、ハーゲンダッツのでっかいバケツのやつ、カレースプーンで思い切り食べたい」と夫にリクエストしておいたら、退院のその日、本当に、冷凍庫にそれが入っていたことは、今でもはっきりと覚えている。
 今はすっかり、おっさんになってしまった夫だけれど、私だっておばさんになっているんだろうから、お互い様だ。
 絵は、今年の私の誕生日に夫がくれたRabbit。音楽プレーヤーを、おなかのポケットに入れると、足の裏のスピーカーから音が出る、というぬいぐるみ。本当はもっとどぎついピンクなのだけれど、夫がくれたものなので、あえて、優しい色にしてみた。
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プロフィール
HN:
May
性別:
女性
職業:
派遣社員、イラストレーター
趣味:
読書・お酒・ガーデニング
自己紹介:
派遣社員をしながら、絵本作家目指して、年1回、コンクールに応募しています。
【お知らせ】
2010年10月17日からしばらく日記を休んでいましたが、このたび、絵本のコンクールへの応募が無事済みましたので、2011年6月13日から再開いたしました。またよろしくお願いしますね。
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