夏支度

　この週末は天気があまりよくない。今日、日曜日は、梅雨らしい「まっすぐな」雨が、深夜から音を立てて降っている。今は夕方で、しとしと、という感じ。実に風情がある。
　ベランダで育てている夏野菜たちは、つやつやと光っていて、この雨を歓迎しているように見える。茄子は7個、きゅうりは1本、トマトに至っては30個以上の実が確認できたが、食べるには少し早い。いま少し、目で楽しみながら、採れたての新鮮さを活かせるメニューを考えることにする。
　先週木曜日、思いがけず定時で仕事を上がれたので、地元の手芸洋品店で、綿の布地とファスナーを買って帰った。今年もまた、義母にワンピースを縫ってもらうのだ。去年は、大柄の花模様を2パターン。今年は、斜めの細かい白×黒チェックと、紺地に小さな白い水玉模様。4枚とも全く同じ型、同じサイズのものだ。が、さっき、仮縫いの段階で試着してみると・・・ウエストのあたりがきつい。こちらも、ダイエットをして夏支度をしなくてはならない。
　昨日、八百屋で、青梅が売り出されていた。毎年、梅干や梅酒を作りたいと思っていても、梅やガラス瓶、焼酎、氷砂糖など、重いものをたくさん準備しなければならず、週末にだけ、しかも自転車で買い物に回る私は、面倒くささが先立ってしまい、興味があってもずっと後回しにしていた。
　が、今年は、先手を打ってネットで梅酒や梅ジャムのレシピを調べて印刷し、娘たちに見せては興味をひかせ、味方につけて協力体制もばっちりだ。今度の土曜日は彼女等にも買い物を手伝ってもらい、一緒に梅を洗ったり、「へそ」を竹串で取り除くなどの細かい作業もしてもらおうと思う。梅酒はさすがに興味がなさそうだが、梅ジャムは、小さい頃、駄菓子屋で買って食べたのがおいしかったらしく、かなり興味があるようだ。ジャムが成功すれば、今度はそれに見合ったパンを焼きたくなり、パンがおいしければ、それに添えるために、自分で育てたトマトやきゅうりでサラダを作りたくなる・・・手作りの楽しみは尽きない。
　最近は、体重が気になってきた長女と一緒に、夜、すぐ隣の大きな公園の周りを、30分から1時間ぐらい散歩している。ゆっくり歩いても汗をかく距離なので、帰るとどうしても何か飲みたくなる。ビールや缶チューハイだと、開けてしまって残すのはもったいないので、つい、飲みすぎてしまうが、自家製梅酒なら、量も調整できて、気兼ねなく飲める。ああ、夏支度、楽しい！

魔法のことば

　今朝は5時半に起きて、近所の公園の紫陽花を、携帯のカメラで撮ってきた。知人に贈るメッセージカードを手作りすることになり、季節を考えて、雨によく似合う紫陽花を描こうと考えたから。
　ところが、花言葉が「移り気」「浮気」など、お祝いの言葉としてはかなり不向き。家族で考えた構図を急遽、「花なし」に変更し、その分、主役のかたつむりを、時間をかけてかわいく仕上げた。写実的なかたつむりは、ちょっとグロテスクで、メッセージカード向きではないし。
　最近の日曜日の過ごし方はほぼパターンが決まっている。自分の机ではなく、大きなテレビ画面の前に置いたテーブルに、絵の具や紙を置いて、アニメ映画のDVDを見ながら、夕方5時頃まで絵を描くことが多い。シンプルな絵なら、夕食の前にブログも更新できるが、たいがいは、夕食間際にぎりぎり完成させ、食事の後片付けをして、家族が大河ドラマを見ている間の数十分に、急いでスキャニング→ブログ更新、というのがほとんど。午後は、長時間座ってはいるものの、「何もしていない」という時間がない。
　このままでいいのかな・・・とも思うが、せっかく休まず続いているブログ、わずかな数でも更新を待ってくださる方がいると思うとやめられない。何より、絵の仕事の極端に少ない今は、腕を落とさないために、こうしてコンスタントに描くことは自分のためになる。
　きょう、カードが完成したのが午後3時半。いつもなら、ブログの絵がもう彩色の段階に入っている時間だ。いつも、休日ぐらいは時間をかけて、手の込んだ夕食を作りたいと思っているのだが、今日もまた大急ぎの「だいたい料理」になってしまった。それでも、たまねぎを炒め、挽肉、パン粉、玉子を合わせてこねて、ハンバーグを作った。デミグラスソースも手作りの方が喜んでもらえるので、作ってしまった。「今日も時間な～い！おねが～い！」と、長女に手伝ってもらいながら。
　朝、撮ってきた紫陽花の写真を無駄にしないように、ブログの絵にしようとデッサンを始めたが、ご存知の通り、紫陽花の花びらは恐ろしく数が多い。あれを正確に形取り、私らしく一枚一枚淡い色で塗っていくには、時間がもう遅すぎた。梅雨が明けないうちにもう一度挑戦してみようと思うが、そんな時間が作れるかどうか・・・
　ということで、今日は、季節感も何にもない、クマのマスコットを描いてみた。しかしこれも、前から描こう描こうと思っていて、なかなかきっかけのなかったモチーフ。“やっと描けた”ということで、きょうはよしとしよう。“きょう出来なかったことを数えて嘆くより、きょうできたことを数えて自分をほめる”。「毎日、こんなことでいいのかな・・・」と迷ったときに、自分に言い聞かせては許す、魔法のことば。

鈴生りトマト

　先週は、仕事がちょっと忙しかった。金曜日は、20時過ぎまで残業。やり残して月曜日から仕事に追われるよりいい。休日の前にすっきり仕事を片付けて、気持ちよく土日を迎えることができた。
　昨日の土曜日は、次女の中学の運動会だった。もう、長女は卒業してしまったので、去年ほど盛り上がらないが、プログラムはチェックし、出番に間に合うように、3度、学校を往復した。前の晩は帰宅が10時近かったが、きっちり、鶏のから揚げや、大人用のいなり寿司の下ごしらえをしてから寝て、当日は5時に起きてサンドイッチのお弁当を作った。から揚げはお友達の分も入れてたくさん持たせた。朝の味見の時点でもう、満点級のおいしさだったので、売り切れる自信はあったが、実際に空っぽになって返ってきたタッパーを見るのはやはりうれしい。
　運動会の成績は・・・次女の「赤チーム」は成績がふるわなかったようだが、さほど落ち込んだ様子もなく、楽しそうに一日の出来事を話してくれた。また来年、頑張ればいい。
　さて、疲れて早く寝た次女に消灯されて、昨夜は私も早く休んだせいか、今朝は4時に目が覚めてしまった。体は疲れていたのに、やるべきことがありすぎて、気分的に二度寝ができず、そのまま起きてしまった。
　まず昨日までの貸し出し期間だった本を図書館の時間外返却ＢＯＸへ返しに行き、たまりにたまった学校関係の書類やダイレクトメール等の処分をし、朝食までの2時間近く、ベランダで大掛かりな土いじりをした。
　苺の季節が過ぎたので、繁殖し続ける親株を処分し、プランターをベランダの端の方へ移し、代わりにナス、トマト、きゅうりなどの夏野菜を一番世話のしやすい広いスペースに持ってきた。ナスは土曜日に今シーズン初の実を収穫し、鉄板焼きで頂いた。言うまでもなく甘くてやわらかかった。
　昨年はトマトはミニだったが、今年は中玉に挑戦している。もう、最大のもので直径4センチほどだろうか？短いながら、“鈴生り”に青い実がついてきた。今のところ虫や鳥の害はないが、気をつけて見ていないと、アブラムシや、枝のように上手に化ける尺取虫にやられる。トマトはもちろん、生でも食べたいが、たくさん取れたら絶対にトマトソースにしてみたいと思う。そうすれば、冷凍して暫くたのしめる。
　午後は、「ALWAYS-続・三丁目の夕日-」のDVDを見ながら、トマトの絵を描いた。前作も続編も劇場で見たほど好きな作品で、前作ではラストで号泣した記憶があるが、“よく作られてるな～”と感じたのは続編。どのシーンも重要で、目が離せず、たかだかトマトだけの小さな絵に3時間半もかかってしまった。
　夕方は、長女とおしゃべりしながら、カツ丼のためのとんかつを作った。自家製生パン粉で、長女に衣をつけてもらい、私は味噌汁やサラダを作った。長女は料理が好きではないけれど、「横になったら寝ちゃいそう」というので、寝かせないように手伝いをさせたのだ。大方の下ごしらえを終え、お米が炊けるまで少し時間があったので、ふたりとも部屋着のままで、近所を15分ほど散歩し、ヘンな時間の昼寝を避けてやっと夕食にありつけた。自分で作ったせいか、長女は「おいしい」と言いながら、カツ丼をたいらげてくれた。
　今週、仕事は更に忙しくなる予定だけれど、土日が充実していたので、これでまた頑張れそう。

サンダル買って、あんず飴なめて・・・

　久しぶりに晴れたので、今日は長女とお散歩がてら、あちこちで小さな用事を済ませてきた。次女は、午前中からお友達とおしゃれしてお出かけ。
　まずは、冬の制服をまとめてクリーニングに出した。いつもお願いしているクリーニング店から、誕生日から一ヶ月間有効な50％の割引券が届いていたのでそれを利用すべく、ドッサリと出してきた。
　その後、大型スーパーへ向かった。まず、長女の携帯の機種変更に関して、売り場でいくつかのことを確認し、どの辺りの機種にしたいのか、長女の希望も聞いておいた。恐らく、今週中に変更する。もう2年も使っていてポイントもかなり貯まっているし、最近ちょっと携帯の具合が悪いので、修理するか機種変更するか迷って、機種変更に決めたらしい。まあ、若い子のことなので、当然だろう。私のも同じだけの期間、使っているが、あまり携帯に興味がないし、今のところ、何も不自由も不満もないので、もうしばらくは今の機種を使おうと思っている。
　次に靴売り場へ、長女の夏のサンダルを買いに向かった。ビーチサンダルとスニーカーの間にちょうどいい、おしゃれなサンダルが欲しいという。じっくり時間をかけて選んだのは、バックベルトのない、黄色いサンダル。今日来ていた黄色いTシャツとカーキのパンツにピッタリだった。
　次に向かったのは八百屋。ずっと、義母に平日の夕食をお願いしていたのを、4月から、週2日だけお願いすることになり、私の出番がぐっと増えたので、今までのように、週末だけの買出しだけではすまなくなった。なので、たまに八百屋で、保存の利く野菜をたくさん買い込む。八百屋に行く途中の小学校が運動会で、校門の向かいに、かき氷とあんず飴の屋台が出ていた。長女はあんず飴に目がない。私も、すもものものは大好きなので、一個ずつ買って、歩きながら食べた。
　「東京のもおいしいよ」と、長女。毎年夏休みの初めに行く茨城の夏祭りで食べるあんず飴と比べてもおいしいらしい。長女が木陰であんず飴を食べている間に、私は八百屋で買い物をした。今日はじゃがいもとにんじんとお買い得の「曲がりきゅうり」、そして、とてもかわいいそらまめのパックを。長女のところに戻って、「あなたのいま、考えていることを当てるわ。“あんず飴、もう一個食べたい”というメッセージが伝わってくるわ・・・」と、動物の言葉がわかるという某外人女性を真似て言って見た。もちろん、当たった。
　長女にだけ今度はすもものではなく、みかんのあんず飴を買って、日曜日も開いている郵便局本局へ、貯金を下ろしに寄った。家まで帰る道の途中にある神社を指差し、「ここで、2月ごろかな・・・2回、○○ちゃん（←次女）と一緒にあなたの（高校受験の）合格祈願、したんだよ」と言うと、あんず飴をなめながらとても驚いていた。そして、「自分で言うのもなんだけど、仲のいい姉妹だと思うよ」と。母親の私もそう思う。そう思えることがとても幸せだと思う。
　帰宅して、お昼の準備をした。冷たいお蕎麦と掻き揚げ。朝、録画したアニメの「ワンピース」を楽しみながらいただいた。日本酒を飲みたいぐらい気分がよかったが、午後も絵を描いたり、ベランダの野菜の手入れをしたり、夏の服を出したりと、仕事がいっぱいあったので、今日はがまんした。しかし、午後はまず、長女と、予定通りディズニーの「ライオンキング」を見ながら絵を描いた。歌うシーンでは、保育園児の頃と同様、体を揺らしながら一緒に歌う長女がかわいい。
　今日描いたのは、派遣仲間が誕生日のプレゼントにくれたパンダのお猪口と、買ったばかりのそらまめ。構図は長女にも相談して決めた。今度の土曜日は次女の中学の運動会。リレーの選手にもなっているので、次女も私も楽しみにしている。ここのところ週末の天気は怪しいことが多い。晴れるといいな。

誕生祝い

　この土曜、日曜日、東京は雨だと聞いていたので、土曜日の午前中に次女と一緒に買い物をし、図書館で絵本や童話の本をたくさん借りて、今日日曜日は家の中で、おとなしく過ごしている。
　今日は次女と一緒にプリンを焼いた。いま、一つ食べてみたが、お店で出してもおかしくないぐらい、おいしかった。作りながら彼女は、「別に、たくさんのお菓子を作りたいわけじゃないんだよ。かあちゃんと一緒に過ごしたいだけなの」なんて、うれしいことを言ってくれる。ここのところ、赤ちゃんがえりがひどくて、またまた反抗期が遠ざかったような気がするが、私が喜ぶ“ツボ”を、しっかりと押さえている彼女。
　さて、このあいだの金曜日の夜、友人が少し遅い誕生日会を開いてくれた。フランスの家庭料理を出すレストランで。最近、ちょっと家庭のことで走り回っていて、すっかりおしゃれ心を忘れてしまった私に、友人は、“そういうときこそ、「女」であることを忘れずに”と、シャネルのマニキュアと口紅をプレゼントしてくれた。爪を塗ることなどしばらく忘れていたし、口紅もお金がかかるので、最近は、「無印良品」だった。しかも、一色のみ。その前は常に5,6色はパレットにセットしてあり、その日の気分によって塗りわけたものだが・・・。昨夜早速、ドラマを見ながら爪の手入れをした。今夜、きれいに塗ってみよう。久しぶりで、うまく塗れるかどうか・・・
　一通り、コースの食事を終えたあと、年配のソムリエが私だけにケーキの皿を差し出してくれた。“お誕生日、ですよね？”と。甘さを抑えたブラウニーとココナッツアイス、生クリームと苺が、美しく盛り付けられ、皿のふちには、チョコレートで“Happy Birthday”と描いてある。グラスを合わせるときの“乾杯！”という私たちの声を聞いていたらしい。実に心憎いサービス。だから私は、この店が大好きなのだ。
　先週から少しのどが痛かったが、きょう、ついに風邪ひきを自覚し、朝から薬を飲んでいる。本当はランチビールを頂く予定だったが、仕事も忙しくなってきて休めないので、大事をとって今日は昼も夜もアルコールなしとした。その代わり、野菜たっぷりの料理をいっぱい食べて、早めに休もうと思う。
　今夜は、風邪ひきの私のために、次女が、昨日図書館で借りてきた「ピノキオ」を読んでくれるらしい。甘えん坊なのか、面倒見がいいのかよくわからない、私の可愛い娘。