ちょっと、のんびり。

　体調があまりよくない。ビールがあんまりおいしく感じないから、それがよくわかる。先週の木曜日、今の派遣先に来て3ヶ月にして、初めて体調不良で早退した。朝からがまんしていた胃の辺りの痛みが、昼食後に激しくなってきて、「このままでは歩いて帰れなくなるかも」とまで考えた。午後、かかりつけの内科で診て貰うと、「逆流性食道炎」とのこと。これで2度目だ。
　「ストレスね。家族にもっと甘えなさい」と、女医さんから言われた。「眠る直前、ほんの少しだけお酒を飲むと、すーっと眠れるわよ、朝までぐっすり」とも。アルコールを摂ると夜中に覚醒してしまうと聞いたことがあるが、「それは、飲みすぎ」とのこと。
　ということで、ここのところ、ときどき、夫に夕食後の食器洗いをお願いすることが。定期的にはしないつもり。あくまで、不調だった場合。普通、休日は、すべて私が家事をするのだけれど、今朝、彼は黙って洗濯物を干してくれた。やっぱり、やさしい。
　ストレスの原因は、だいたいわかっている。それも夫に話した。彼は黙って頷いたり、ときどきは同調しながら、根気よく私の話を聞いてくれた。話せて、それをわかってくれるひとがそばにいる、というのはとても幸せだ。話しても「そうは思わない」とか、「それは、間違っている」なんて言われたら、たとえそれが本当のことだったとしても、げんなりして、もう二度とそのひとにはこぼさないだろう。相談なんかではなく、ただただ話を聴いて欲しいだけなのだから。こちらの心が弱っているときの、話す相手というのはとても大切だ。
　少しのんびりしなさい、という医師のアドバイスもあったことだし、それを大義名分とし、今日の絵はモノトーンにした。のんびりのイメージである、ひつじを。
　明日は、いよいよ、本格的に絵本の作業に入ろうと思う。ふだんの土日ではなかなかできないのだけれど、明日はお休みなので。この間応募した作品の反省点はすでにまとめてあるので、それを活かして、次の作品に向かおう。
　体調を崩した翌日、めずらしく、長女からこんなメッセージをもらった。「体、無理しないでね」。お手伝いもいつもより少し、頑張ってくれた。いつも一番に寝てしまう二女が、わたしがよく眠れるようにと、眠る前に絵本を読んでくれた。怪我の功名。