忍者ブログ
毎日は無理だけど、毎週ならなんとか
[26]  [25]  [24]  [23]  [22]  [21]  [20]  [19]  [18]  [17]  [16
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



 先週の月曜日は次女の中学校の入学式だった。学校に行くことと、外で友達と遊ぶことが大好きな次女は、春休みの間、この日を文字通り、指折り数えながら待っていた。
 その日、前日の強い雨でも散らずに耐えた桜の花びらたちに、陽の光が反射していた。最後の力を振り絞るかのように輝きながら、校門で私達を迎えてくれた。
 校門を入ってすぐに、仲良しの友達数人と会えた。互いに制服姿を褒め合ってはしゃぐ。ずっとクラス替えの結果を気にしていて落ち着かなかった次女の表情が、その日初めて和らいだような気がした。
 クラス編成のプリントをもうらうのも、先輩男子生徒より、同じセーラー服姿が板についた、先輩女子生徒からだった。やはりお年頃。つい1、2年前までは同じ校庭で遊んでいた男の子達からお祝いを言われるのが恥ずかしいのかな、と思った。
 新入生受付に、長女がいた。クラスの係の関係で、偶然、新入生の制服の胸に、お祝いのリボンをつける仕事をしていた。長女の他にも4名ほど係がいて、「あの子、すーさん(長女のニックネーム)の妹じゃない?」と冷やかされていた。
 「次女はどの先輩のところに向かうだろう?」と、少し後ろから眺めていると・・・なんと、予想に反して、彼女は自ら姉の方に向かっていった。長女も、恥ずかしがることなく、「ご入学、おめでとうございます!」といって、胸にリボンをつけた。
 それは素敵な光景だった。
 恐らく私の人生で、これほど晴れがましい気持ちになったことはこれまでになかったし、この先もないだろう。年が近く、けんかばかりしていた小さな女の子だったふたり。これから未知の世界に入る妹は姉を頼り、希望と同じくらいの不安を抱えた妹を、姉は先輩としてしっかりと迎え、受けとめた。
 昨日、長女に「あれは、友達に冷やかされてやったの?」と聞いたら、「ううん、○○(次女)が進んでこっちにきた」と。
 互いに反抗期真っ只中のふたり。まして姉は高校受験を控えているので、この先、しばらくは情緒不安定になることも予想される。またけんかの日々が戻るだろう。そんなときは、この日の光景を思い出そう。
 ふたりの成長と互いの信頼をみた、春の一日だった。
PR
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
プロフィール
HN:
May
性別:
女性
職業:
派遣社員、イラストレーター
趣味:
読書・お酒・ガーデニング
自己紹介:
派遣社員をしながら、絵本作家目指して、年1回、コンクールに応募しています。
【お知らせ】
2010年10月17日からしばらく日記を休んでいましたが、このたび、絵本のコンクールへの応募が無事済みましたので、2011年6月13日から再開いたしました。またよろしくお願いしますね。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析

忍者ブログ[PR]