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毎日は無理だけど、毎週ならなんとか
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 金曜日の会社帰り、松屋銀座で開催されている「星の王子さま展」を見てきた。
 一時は絵本作家を目指したこともある私だが、恥ずかしながらこの名作中の名作を、一度も読んだことがなかった。理由に、挿絵が私の好みではないこと、タイトルが甘すぎること、などがある。
 しかし、会場に入って数秒後、作者サン・テグジュペリの生い立ちと、この物語の概要を映し出すスライドショーを見て、私のその薄っぺらな「決め付け」はきれいに覆されてしまった。
 言葉のひとつひとつが、胸にしみこんで消えない。その「しみ」は、会場を離れて二晩経った今でも、なお面積を広げ続けている。
 「ものごとは、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」は、あまりにも有名である。が、もう「女の子」ではなく「母」である私の胸に最も響いた言葉がある。「なつかせたもの、絆を結んだものには、永遠に責任を持つんだ。きみは、きみのバラに、責任がある」。
 わがままな「バラ」の世話に飽き飽きして、バラに背を向けた「王子さま」に、彼と友達になったばかりの「きつね」が言う言葉。「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」。
 私が、娘たちに費やした時間。それは「犠牲」ではなく、私の欲求で費やしたもの。だから私は彼女たちに対して責任があり、反抗期真っ最中の今でさえ、彼女たちがかけがいのないものに思える。彼女達が「かわいい」はずの赤ちゃんの頃より、今の方が愛しく思えるのは、そのせいだったのか。
 この物語をまだ私は読み終えていない。とても、電車の中で時間つぶしに読む類の本ではない。この長い休みの間、ひとことひとことの意味を私の人生に置き換えながら、じっくり読みたいと思う。
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プロフィール
HN:
May
性別:
女性
職業:
派遣社員、イラストレーター
趣味:
読書・お酒・ガーデニング
自己紹介:
派遣社員をしながら、絵本作家目指して、年1回、コンクールに応募しています。
【お知らせ】
2010年10月17日からしばらく日記を休んでいましたが、このたび、絵本のコンクールへの応募が無事済みましたので、2011年6月13日から再開いたしました。またよろしくお願いしますね。
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