ギリシャの黒猫

　
　昨日の金曜日は、久しぶりにちょっと寒かった。過ごしやすいとはいえ、そうそう急いで暖かくなられても、季節を感じられなくてつまらない。仕事の帰り、満員の電車からホームに降り立った時の、ちょっとひんやりとした空気が好きだ。
　その金曜日、仕事から帰ると、同居している義母のお姉さん（80歳ぐらい）が、用事があって福島から上京していた。おみやげに、山で採れたという、ものすごい量のクレソンをいただいた。スーパーで買ったら恐らく数千円はするであろうボリュームだった。我が家では買ったことがない。せいぜい、おしゃれなレストランに行って、付け合せか飾り程度に、お皿の端に数本、添えられている程度しか見たことがなかった。
　今夜はその、両手で一掴みもあるクレソンを、贅沢に、全て鍋に入れてしまう。あとは鶏肉や粗挽きウインナー、水餃子などの安い食材を入れる。そのほかにブロッコリーを茹でたものや、きゅうり、にんじんをスティック状に切ったものに、ヨーグルトで伸ばしたマヨネーズソースをつけて、ヘルシーに野菜をたっぷり摂る。スーパーでかつおのたたきも安かったので、これでビールも進むというもの。私の人生に「ダイエット」という文字はなし、だな。
　さて、今日、土曜日は午前中に、娘たち二人を連れて、近所の大型スーパーへお買い物へ。長女が、ネクタイ付きのストライプのシャツがほしいと言うので、それを買った。半袖Ｔシャツに羽織れるようなチェックのシャツも。ちょっと値が張ったが、長女にとてもよく似合っていたので、奮発した。女の子はこの時期に、“おしゃれのトレーニング”をするものなのだ。
　次女は欲しがっていた黒いパンプスの、気に入ったものがなかったらしいので、明日、お友達と遊びに行くときにお金を渡し、気の済むまで探して買わせることにした。
　ま、こんな風に、娘たちには甘甘な私なので、今シーズンも、私自身のための新しい春夏服は買えそうにない。せいぜい、来るべき結婚記念日に、夫と安い焼肉ランチにビールをつけて、乾杯するのを楽しみにしている。
　さて、今日も先週末に引き続き、海まで往復2時間、散歩してきた。他にやるべきことはたくさんあるのだけれど、どうも、体の余分な「お肉」が気になって・・・でも、食べるのを制限したくはないし。まして、これからの季節、ビールは絶対にがまんしたくない。
　ここ2ヶ月ほど、毎日のようにランニングしている長女は、足、特に太ももが締まってきたらしい。先日、ちょっとよそいき用のスーツを買うべく、試着したときに、スっと足が入り、おしりもキュッツと上がっていてカッコがよかった。ジャケット、パンツ、スカートの3点セットなので、「私も借りられるし」と言ったら、「はければねっ！」とにくたらしいことを言う。ふんっ！
　さて今回も、昔の絵を。はるか17年前に行った新婚旅行先のギリシャで見た風景。わたし的には技術的に納得できないのだが、なぜか、「いい」と言われることが多い作品。まだ水彩の使い方がよくわからなかったのにね。絵と言うのは、技術だけじゃないんだろうな・・・