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毎日は無理だけど、毎週ならなんとか
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 5月12日で、私は41歳になった。その日、長女と一緒にデパートの地下で、甘いものを買って帰った。長女は外出嫌い、買い物嫌いで、デパートなどへ行ったのは初めて。次女と正反対の性格だ。
 しかし、そこは10代の女の子。目の前に次々と現れる宝石のような美しいスイーツに、目も心も奪われ、同じ売り場を何度も回って、どれにしようかとものすごく真剣に悩んでいた。
 結果、絵に描いたプリンパフェや、コーヒーゼリーのパフェ、抹茶パフェ、レアチーズケーキ、いちごショート、ミルフィーユ・・・と、4人家族なのに、どういうわけか6個も選ぶことに。彼女はグラフィックデザイナー志望だからか、まずは見た目で選び、次に、おいしそうかどうか考えたようだ。
 私は彼女にくっついて歩き、“かわいい~”とか、“おいしそう~”という声を聞いては、幸せな気分に浸っていた。今回は私のお金で自分の誕生日のケーキを買ったが、数年後、彼女が自分の初任給で、親にケーキを買ってくれる日が来るんだろうな・・・などと考えながら。
 その夜、夕食のカンパイの直後に、長女が私に手紙をくれた。プレゼントなどは期待していなかったが、子供から手紙をもらったことなど、恐らく、保育園の“母の日のカード”が最後だったので、かなりびっくりして受け取った。
 夕食の後片付けを済ませて、ひとり、自分の机でそっとその封を開けてみた。“毎日、お仕事お疲れさまです”とか、私や夫への感謝や、将来の夢などが書かれていた。そして最後に、“いつまでも元気でいて下さい”と。
 うれしくて涙をこらえるのが大変だった。その手紙は小さく畳んで通勤用のバッグに入れ、昼休みなどに読み返しては、幸せな気分に浸り、“よっし、がんばって稼ぐぞっ!”という気持ちになる。私のお守りとなっているのだ。
 一方、おしゃれが楽しくて仕方がないお年頃の次女は、アクセサリーやお洋服を買うのにお小遣いが足りないぐらいで、プレゼントなどとんでもなく、それでも、「今日は一杯お手伝いするよ」と、朝から家事をいろいろ手伝ってくれた。また、最近少し心配事があってなかなか眠れない私に、寝る前に部屋の灯りを落としてから、自作のお話をしてくれるようになった。α波の存在すら感じられる、とても柔らかい彼女の声で、私は気持ちよく、眠りのふちにたどり着くことができる。今夜もまた、何かお話をしてくれるらしく、それが楽しみで、少しでも早く床に就こうとしている私がいる。少し遅れたものの、今日は、プリクラで撮った自分の写真で作ったカード(“おかあちゃん、大好き!”と書いてある)をくれた。こちらも早速バッグへ。
 夫は相変わらず貧乏なんだか気が利かないのだか、何もしてくれなかった。今となっては惚れた腫れたなどという色っぽい感情は全くないが、このわがままな私に対して、優しいままで16年も一緒にいてくれたのだから、それだけでありがたい、と思わなければいけないのかもしれない。彼の誕生日もまた今月。手紙など、照れくさくてとても書けないが、子煩悩なひとなので、子供たちに力を借りて、何か彼が喜ぶことをしようと、私は考えている。
 こんなふうに今年もまたとても幸せな誕生日を迎えられたことを、心から嬉しく思う。
 
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プロフィール
HN:
May
性別:
女性
職業:
派遣社員、イラストレーター
趣味:
読書・お酒・ガーデニング
自己紹介:
派遣社員をしながら、絵本作家目指して、年1回、コンクールに応募しています。
【お知らせ】
2010年10月17日からしばらく日記を休んでいましたが、このたび、絵本のコンクールへの応募が無事済みましたので、2011年6月13日から再開いたしました。またよろしくお願いしますね。
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