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毎日は無理だけど、毎週ならなんとか
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 金曜日の夜、派遣仲間のA子さんとお茶を飲みに行った。夜の約束はほぼ100%、お酒を飲むばかりの私。けれど、最近彼女は忙しくてとても疲れているし、職場でもゆっくりしゃべれない。翌日に疲れを残さないために、「1時間きっかりね」という条件付でお茶に誘った。
 彼女のお勧めのカフェで、ココアを頼んだ。出てきた熱いココアの味に驚いた。「ココア=子供の飲み物=甘い」という私の固定観念はガラガラと崩された。苦い、といってもいいほどの「甘さ」だったのだ。
 A子さんもそれは感じたらしく、「苦くておいしい」と。
 私はコーヒー党でも紅茶党でもなく、喫茶店に入ると、たいていココアを選ぶ。ほとんどの場合、店のココアは、自分で砂糖を入れなくても甘い。ご丁寧にも、泡立てた生クリームまでトッピングする店もある。いずれにしても、ココアは甘くして飲むものだとずっと思っていたが・・・。
 苦くても十分、おいしい。というか、苦くてとてもおいしかった。
 というわけで、試しに今朝はココアパウダーをいつもの3倍ぐらい入れて、ミルクと砂糖の量をいつもよりぐっと少なめにして飲んでみた。あのお店の味にはとうていかなわないけれど、新しいココアの、(大人の?)飲み方に出会ったのが、辛党の私にはかなりうれしい。
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 明日から期末試験に入る長女の勉強に、昼間1時間ほどつきあった。自分でも、授業で配られたまとめプリントの穴埋め問題を、繰り返し解いていたようだけれど、「順番に暗記しちゃってて、ランダムに出されたらだめかも知れないから」という。なので、私がでたらめな順番で出題する、という「ゲーム」を、試験直前にやるのが恒例。
 「あ~あ、こんなに頑張っている自分を、去年の自分に見せてあげたいよ」と彼女。彼女は去年の今頃、不登校気味で、かなり思いつめていたのだ。私もそんなことは初めてだったので、人に相談したり、こっそり泣いてみたり、彼女ほどじゃないかも知れないけれど、けっこう悩んだ。
 でも、本人の気持ちが変わらない限り、周囲が何を言っても無駄だ、と悟った。彼女はその後、目標を見出して前進し始めたけれど、あの苦しかった数ヶ月は、彼女にも私にも必要な時間だったと確信している。
 彼女の髪を、私は毎朝、ポニーテールにしてあげている。「やって~」と、ブラシとゴムを渡されるのだ。黒くてつややかな彼女の髪を梳かしながら、いろんなことを話す。彼女の体の一部に触れながら、会話ができるなんて、一年前ではとても考えられなかったことだ。
 今でも彼女は毎朝、「学校行きたくな~い!」と言いながら家を出ていく。休みの日でも「つかれた~!」と何度となく口にする。多分、そうやって、気持ちを逃がして少しでも楽になろうとしているんだと思う。私も、「会社行きたくな~い!」と言ってみたら、なんだかちょっとおかしかった。
 描いたのは、彼女に注文して作ってもらった「コトブキ」。肢体はビーズでつながれていて、ちゃんとポーズが変えられる。


 新宿三丁目にお越しの際は、ちょっと「末広通り」に寄ってみてほしい。グリーンの紋付を羽織った坊主頭の噺家さんが、にっこりと微笑んで出迎えてくれる。通りを出るときは「またのお越しをお待ちしております」と、同じ噺家さんが深々とお辞儀をして見送ってくれる。
 彼は、この「末広通り商店会」の夜を見守る街路灯。ここには、約60年の歴史をもつ寄席、「末広亭」があり、周囲を囲む「末広通り商店会」のお店もいい感じに年月を経ていて、新宿という都会にありながら、一瞬、セピア色の時代に足を踏み入れたような感覚。
 金曜日の夜、この噺家さんに初めて会いにいった。同じ新宿の○○○町とは違い、女性が一人で歩いても安全。夜だというのに純粋にお茶とケーキをいただける喫茶店も発見!何より、呼び込みのお兄ちゃんやケバいお姉さんが見当たらない。
 この噺家さん、実は私がデザインさせていただいた。作成当時(昨秋)はちょっと時代遅れか?とも感じたが、黄緑色と黄色の明るい色合わせはとてもさわやかで、この街の持つ清潔で安全な空気としっくり合う気がした。
 いま、この末広通り商店会では、2月末までお得なクーポンを配布している。私が気に入ったのは、その配布場所が梶川商店さんという、「たばこ屋さん」だからだ。ひょっとしておじいちゃんの代から守っているお店だとしたら、この街のことをすごく詳しく教えてくれるのではないか。
 新宿伊勢丹のすぐ隣なので、お買い物のついでに、ちょっとこの末広通りの噺家さんに会いに寄ってみてください。


 贈り物を選ぶのは楽しい。もうすぐ、同居する義母の誕生日なので、TEPCO銀座に隣接する、「Switch! Shop」に行った。このお店は一面が銀座の通りに面していて、そのおしゃれな佇まいがいつも気になっていた。けれど、場所柄、私にはまだ不似合いな気がしてなかなか入れなかった。今回は、義母のプレゼント選びという大義名分があり、堂々と入店。
 扱っているのは主に、IHクッキングを演出するおしゃれで機能的なキッチン用品。しかし、数百円で買える小皿や紙ナフキンなども置いてあり、センスのよさを考えると、デパートのキッチン用品売り場よりも楽しい時間が過ごせる。
 義母へ贈るもののイメージはだいたい決まっていた。それは、「義母専用の箸」だ。私も含めて、家庭の主婦はなかなか自分のための箸など新調しないのではないだろうか?買い替えはいつも家族のもの優先。客用のきれいなものは本数が揃っているので、その中から一膳だけ自分用に取るわけにはいかない。新調するとしたらそれは、せいぜいが旅行みやげぐらいだろう。(ほとんどのおみやげがそうであるように、それ用に作られたお箸はあまり高級品ではないことが多い)
 義母は少し右手が不自由なので、美しいつやのつるりとしたものよりも、多少ごつごつ感のある手彫りのものの方が持ちやすいだろう。箸コーナーで、いろんな箸を手にとり、実際にものをはさむ感じで動かしてみたり、口の近くに運んだときの手への負担などを考えながら、30分ぐらい悩んだ。
 箸一膳選ぶのに、私は30分の間、彼女がゆっくりとごはんを口に持っていく姿を集中してイメージした。その手にこの箸は似合うか、重くはないか、ごはんをおいしくいただけるか・・・と。
 気に入ったものは思いのほか手頃だったので、義母専用のスプーンも買った。彼女はカレーライスが大好きでよく作る。だから、その度にピカピカのものを使ってほしい、と。
 もし、あなたが「お母さん」と呼ばれる人の贈り物に迷ったら、高価なものでなくてもいいから、その人が自分のためにはまず買わないだろうけれど、きっと欲しいのではないか?と思うものを考えてみてください。そして、一輪でもいいからお花か、あるいは短くても一言、メッセージが添えられていたら、私ならグっときちゃうな。


 バレンタインデーが近づいた。去年に引き続き、オレンジピールを作ってみた。私は辛党ではあるけれど、たまに飲みに行くバーで、とてもおいしいオレンジピールをいただき、それから拘って探してみた。が、ココアまでまぶしてあるものがなかなか売っていない。だから、自分で作ってみた。去年はチョコレートを固めすぎたのか、ココアパウダーがなかなか乗らなかったので、今年は、チョコレートが乾くか乾かないかの時を見計らって、女3人(私と娘ふたり)で、急いでココアをまぶした。大成功!
 私はお菓子作りが好きというわけではなく、どちらかというと、娘の趣味に付き合っている程度である。このお菓子のレシピも、30年ほど前に姉が買ったシリーズの本のおさがりからアレンジ。お菓子の本を自分で買うことは、まず、ない。
 あの頃は、オーブンが家にはなくて、クッキーさえ焼くことができなかった。母親が作るおやつは、レーズン入り蒸しパンやおまんじゅうがせいぜい。バターの香り漂うようなお菓子に憧れて、小遣いでやっとオーブントースターを買ったのは中学に入った頃。クッキーを焼いては友達や、密かに憧れる男子に食べてもらった。
 大人になるにつれ、「おいしいものはお金を出せば買える」と思うようになり、いつしか「手作り崇拝」は薄れていった。蒸しパンしか作ってくれなかった母親の気持ちも何となくわかるようになった。
 いま、娘の趣味に付き合う形で一緒に作っているのは、今回のように、売っていないから、という理由もあるが、殆どは、あの頃のやり残しをつぶしていっているようなものだ。「とりあえず環境は整っているし、材料も手軽に入手できるようになったから、自分で作ってみようか?」という程度。
 それでも、娘は「今日は理想のお母さん」と言ってくれるので、しばらく続けてみるつもり。
 イラストは、パッケージが気に入って、デパ地下のショップで買った世界でもおいしいので有名(らしい)チョコレート。
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プロフィール
HN:
May
性別:
女性
職業:
派遣社員、イラストレーター
趣味:
読書・お酒・ガーデニング
自己紹介:
派遣社員をしながら、絵本作家目指して、年1回、コンクールに応募しています。
【お知らせ】
2010年10月17日からしばらく日記を休んでいましたが、このたび、絵本のコンクールへの応募が無事済みましたので、2011年6月13日から再開いたしました。またよろしくお願いしますね。
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