忍者ブログ
毎日は無理だけど、毎週ならなんとか
[14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19]  [20]  [21]  [22]  [23]  [24
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



 金曜日の会社帰り。約3ヶ月ぶりに美容院に寄った。縮毛矯正とカットとシャンプーでちょうど4時間。「今日は本当に、時間がかかってしまって、申し訳ございませんでした」と、しきりに謝る担当の技術者。「でもこの時間、次に予定のある人は来ないでしょうし、大丈夫ですよ」というと、「そう言っていただけるとありがたいのですが、なかなかそういうお客様ばかりでもなくて・・・」と彼。美容師というのは、高い技術を持つ職人であると同時に、サービス精神もなくてはできない、とても崇高な職業だと、この人を見ているといつも感じる。
 土曜日。朝から長女と某都立高校の公開授業を見に行った。偏差値はそれほど高くないものの、炎天下に腕章をつけて受付案内に当たって下さった先生方の対応も親切だったし、何より在校生がのびのびかつ真剣に授業を受けている風景が、長女はかなり気に入ったようだ。私たち母娘の、高校見学ツアーの初日にして、「美術部と漫画研究部に入って、美大の研究所に通って、学習塾にも行って、許されればバイトもしたいなあ・・・」と、気分はすっかり「高校生活をEnjoyしている、一年後の自分」。
 帰宅して、昼食後、1時間昼寝のあと、ベランダの野菜の手入れ。なすが一個だけ、かなり大きくたわわに実っている。9本あるミニトマトの苗(←もう、〝木〟と呼んでもいいほど、大きくしっかりしている)も、まだ青いものの、かなりの数の実をつけている。小さくて黄色い、可憐な花も一杯咲いている。それらが全て赤い実になる日を夢見て、せっせと手入れをする。
 ラディッシュの収穫後の空いたプランターに、ルッコラの種を撒いた。逆に、ルッコラの収穫の終わったプランターには、ラディッシュの種を。防鳥ネットをベランダの半分に、「かや」のように広げる。これで、ここのところ私の「農園」を狙っているカラスたちを撃退。はっはっはっ!獲れるものなら獲ってみなさいよっ!
 そして今日、日曜日。金曜日に私が行ったばかりの美容院へ、次女の髪のカットをしに行った。別々の日に行くのは、私に合わせると彼女を3時間ぐらい待たせることになってしまうから。彼女の髪の仕上がりを待つ間、私は、買ってもなかなか読めなかった本を集中して読んでいた。
 私も指名する技術者(美容師には見えないほどマッチョな男性)は、彼女に話題を合わせるべく、最近はジャニーズ情報を積極的に仕入れているらしい。見上げたプロ根性だ。
 今夜は子供達の大好きな鶏の唐揚げにした。だいぶ大きく育ったナスを、ベランダのプランターから収穫して、焼き茄子に。買ったものと比べて、やはり、甘くてみずみずしい。花はまだ10個以上咲いていて、今後も順次実をつけるだろう。
 と、けっこうハードな週末ではあったが、ここのところ続いている筋トレの成果か、思いのほか疲れがない。私の場合、やりたいことをやれないストレスの方が大きい。いろいろ悩みもあるけれど、それはそれ。悩んで解決することなら「一生懸命悩む」けれど、そうでなければ、とりあえず「悩みの種箱」に入れておき、好きなことをこなした後の、すっきりした頭で、解決のために「一生懸命考え」ることにして。
PR


 衣替えの季節がきた。が、私は冬服が大好きなので、ギリギリの5月一杯まで、ドス黒い服を着て、どんなに気温が上がっても、ブーツを履いて通勤する。オフィスは初夏からもう、冷房でかなり冷えるので、体のためにもそのくらいがちょうどいい。
 さすがに6月ともなると、ブーツを履いている人はほとんど見かけない。暑苦しい格好をしていると、オフィスで向かいに座っている女性の目にも見苦しいらしく、「あっつくないですかあ?」と、うちわでパタパタあおぎながら聞かれることもしばしば。自分はよくても、周囲の人には迷惑をかけているようなので、泣く泣く夏服に衣替えをした。
 夏服は断然、ロングだ。ノースリーブのワンピースに、薄手の半そでのカーディガン、というのが私の定番。スカートとブラウス、というように、上下のコーディネートを考えるのがめんどうなのだ。
 昨年の夏、手芸の本で見つけた、ちょっとレトロなスタイルの花柄のワンピースに一目ぼれした。探せば売っているのだろうが、ロングのワンピースでしかも、上品な柄なので、ブランドものなら3万円は軽く超えるだろうな・・・と、探すのもためらっていた。
 「買えなければ、縫えばいいじゃん!?」と思いついて、手作りが大好きな長女に話してみた。「かあちゃん、このワンピース作ろうと思うの」。
 が、彼女の反応は冷たかった。「材料と時間の無駄! 悪いことは言わないから、おばあちゃんに縫って貰いなよ」。
 というわけで、まずは絵に描いたこの青い花のパターンで一枚、同居の姑に制作をお願いしてみた。現在76歳の姑は、ミシンとアイロンで家族を支えてきた、という、縫製のプロなのだ。
 ちょうど、縫製の仕事のない時期だったらしく、暇をもてあましていた姑は、二つ返事で引き受けてくれた。途中、仮縫いをして、ちゃんと私に試着させ、細かい部分をチェックすることも忘れない。おかげで、私の体型にぴったりのワンピースに仕上がった。
 「ああ、やっぱり、お洋服を作るのは楽しいわ。Mayちゃん(←彼女は私をそう呼ぶ)は、スタイルがいいから(←姑から見て、ということ)、こういうの似合うわよ。ほんと、作り甲斐があるわ~」といって、目を細めて、私のワンピース姿を眺める。後日、小額だけれど、縫い賃もお渡しした。買うことを考えれば安いものだ。
 それから数日後、凝りもせずに私は、別の花のパターンの布を買ってきて、「あのワンピース、すっごく好評なんですぅ。買うとウン万円もするだろうし、第一、売っていないんですよ、なかなか。ああいう上品な柄のは。流行でもないですし。もし、お時間があったら、もう一枚、縫っていただけないでしょうか?」とお願いしてみた。
 姑にしても、私が一着目をお願いしたことで、また、手作りに目が覚めたらしく、二着目を頼むまでの間に、自分で着る夏の外出着やクッションカバーなどを縫って、楽しんでいたのだ。「いいわよ~。Mayちゃんに着て貰えるなら、喜んで作るわよ」と彼女。ありがたいことだ。
 ということで、ちゃっかり、違うパターンで同じ型のものを作ってもらった。どちらも私のお気に入り。ゆったりとして見えるが、ウエストはわりときっちり絞られている。油断すると、とてもみっともない着かたになってしまう。
 大食いで、酒飲みの私は、ダイエットはしない、と決めていたが、やっぱり手持ちのお気に入りの服を着続けるためには、ある程度の節制は必要、と、最近また、腹筋とスクワットをはじめた。
 休日の朝は、30分、隣の大きな都立公園の周りを歩くというメニューも加えた。夕食のパエリアはとてもおいしかったけれど、ちょっと多すぎたので半分残し、残りは明日の朝のお楽しみに回した。けっして、がまんした訳ではない。晩酌時、無意識にスナックを出すこともやめたし、会社で何気なくチョコレートをつまんでしまう習慣も、やめてみた。
 「そんなに太ってないじゃないですか~」と、よく言われる。「いえいえ、それがけっこう太ってるんですよ」などと謙遜はしない。ただただ、お気に入りの服を着たまま、思いっきり飲み食いしたいだけなのだ。


 昨日は娘たちの中学校の運動会だった。彼女たちの学校の運動会は、各学年の1組が黄色、2組が赤色、3組が青色、というように、縦割りでチームを組み、黄、赤、青、緑、白の計5チームで競う方式。
 おもしろいのは、「応援パネル」という、畳二枚分ほどの大きさの看板を、各チームの3年生が制作し、当日、生徒席の後ろにある藤棚の上に、本部席に向けて掲げて、こちらの出来も審査の対象に入るということ。
 あくまでチームで描くものだけれど、そのチームに美術部員がいれば、その生徒が中心となってデザインし、指揮をし、最後の仕上げをするらしい。現在中3の長女は、この看板が描きたくて、中2の三学期から、美術部に入ったほどだ。
 そのほか、数年に一度、ソーラン節で振る「大漁旗」を作り直すのだが、今年はその年に当たり、3年生では長女に白羽の矢がささった。
 なので、運動会とはいえ、彼女にとっては芸術祭のごとく、毎日朝早くから遅くまで、ときにはお弁当持参で休日も学校につめて、旗やパネルの制作に当たっていた。
 一方、本来の目的である運動の種目では、長女、次女ともに代表リレーの選手に選ばれていた。なので、リレーやソーラン節、応援パネルなど、今年の運動会は私にとって、見所満載でとても楽しみにしていた。
 運動会当日、「絶対私たちの看板は、優勝するからね。閉会式まで残っててね」と長女。一体、あの自信はどこからくるのだろうか?落ちちゃったら、また泣いて帰ってくるんだろうなあ・・・
 しかし、登校してみて驚いた。黄色組はその色の象徴として、虎をテーマにしたのは知っていたが、他のパネルに描かれたモチーフと違い、まるで審査員をにらみつけているような挑発的な目つき。今にも、絵の中から飛び出してきそうな動きもあり、かなりの迫力だった。
 ソーラン節では演技の前に「制作者」として発表され、音楽が流れ出すと、「わー」っと叫びながら、その旗を高く掲げて、本部席に向かって勢いよく駆けてきた。練習はじめのころ、筋肉痛に泣いていたその苦労が、いま、報われようとしていた。生き生きとした表情は、1年生の頃の不登校を全く感じさせない。本当に彼女は自分で目標を見出し、それに向かって、確実に前進しているんだな、と、熱いもので胸が一杯になった。
 旗は、2年生の女子に手渡され、長女は最前列で力強くソーラン節を踊った。「どっこいしょ、どっこいしょ!」という声が、離れて見ていた私の耳元までしっかりと届いた。
 閉会式、私は彼女らの応援パネルが優勝するのを信じて、最後まで残って見守った。「看板の部。優勝、黄色組!」。あいつ、宣言どおりにやりやがった!彼女が朝礼台の前に進む途中、各学年の1組(黄色組)の担任の先生方が、彼女に「やったな」と目配せしたという。
 大漁旗で、彼女を指名してくださった体育の女性教諭は、今年度をもって定年退職されるとのことで、閉会式と反省会のあと、生徒たちに胴上げされるというサプライズがあったらしい。大漁旗は「好きにしていいよ」と言われたが、長女はその先生に差し上げたらしい。
 教室に戻り、総合優勝した彼女たち黄色組の応援団長は、担任から挨拶を求められ、閉会式ではこらえていた涙があふれてきて、言葉にならなかったらしい。それを見たクラスメイトももらい泣きをしたそうだ。もちろん、長女も。
 本当にいいものを見せてもらったと思う。我が子の勇士だけでなく、そういった友情、そして、うまくいかなくても「最後まで諦めない!」という先生方の呼びかけ。大人になってからではなかなか触れることのない時間を、運動会でもらった。みなさん、お疲れ様。そして、ありがとう。


 何となくまっすぐ帰りたくないな~と思った水曜日の午後。友人をワインバーに誘ってみた。「7時ぐらいなら」というので、ゆっくりと仕事を片付けて、夕方、銀座に出た。
 まずは、日本一一等賞が出やすいと言われている宝くじ売り場へ。中でも最も当たる1番窓口に並び、ドリームジャンボを10枚だけ購入。一等が当たったら会社を辞めて、絵の勉強をやり直して、絵画教室を開こうか。それとも、料理好きな次女と、田舎で小さなパン屋さんをやるのもいいなあ…。などと、夢を描く楽しみを、3000円で買ったようなものだ。案外、「当たり」の方が「おまけ」なのかも知れない。
 そんなことを考えながら、教文館(書店)に向かう。絵本と、文芸本をチェック。大好きな村上春樹さんの新刊を発見!しかも、初版だ。しかし、直前に宝くじを買ってしまったので、ぐっとがまん。私は主婦なのだ。自分の収入があるとはいえ、そうそう銀座に出るたびに、好きなようにお買い物ができるわけではない。
 いつかきっと、値段を見ないでお買い物ができる身分になってやる!と、新たなる闘志を燃やしつつ、待ち合わせのワインバーへ向かう。
 意図的に20分も早く入店したのには理由がある。今書いている童話を、締め切り前にもう一度、冷静な目で読み直したかった。それには、家庭の匂いのしない空間が必要だった。
 大好きな辛口のスパークリングワインと、少し迷ってオリーブを注文した。飲み物が来るまで、気になっていた「起承転結」の「承」の部分を読み返す。「やっぱり、無理があるよな~」「こんなミラクル、ありえないよな~」と悩んでいたところに飲み物とオリーブが運ばれてきた。
 オリーブは、クラッシュした氷を入れたシャンパングラスに、美しく盛られていた。トッピングされているのはミントの葉だろうか?その明るいグリーンと、くすんだオリーブのグリーンは、互いに互いを引き立てている。
 あいにくネタ帳であるクロッキーブックと、黒のボールペンしか持っていなかったけれど、色はしっかりと記憶することにして、形だけ描き留めておいた。
 友人、到着。童話を見直すはずだったのに、結局悩んだだけで何一つ進まなかった。が、オリーブのスケッチはできた。私はやっぱり、絵になるものが好きなんだ、と改めて自覚した。
 友人との語らいは楽しかったけれど、まだ週半ばだったので1時間半ほどで別れた。
 きょう描いたのは、2000年頃に買ったオリーブの瓶詰め。絵に描こうと思って買ったが、下描きのままとうとう完成せずに、7年近くが経ってしまった。あの夜つまんだオリーブが、この瓶詰めのことを思い出させてくれて、完成に至った。


 久しぶりに何も予定のなかった母の日の午後、キッチンテーブルに原稿用紙を広げ、約4時間、ぶっ続けで2Bの鉛筆を走らせた。
 テーマは5月のある朝、目が覚めてふと浮かんだ。急いで起き上がり、いつも持ち歩いているはがきサイズのクロッキー帳に、いくつかのキーワードをメモ。それを元に童話を書くことにした。
 書き上げたものは4000字以上。狙っている童話大賞は、制限文字数が2000字。文章力のなさにわれながら呆れる。ともあれ一番面倒な「たたき台」ができた。締め切りまでに削りまくって、必ず間に合わせてみせる!
 昨夜、私の誕生会第三弾として、10年来の男友達と食事をした。彼は「ブースカ」に似たチャーミングな男性。私の絵のファンであり、仕事や、子供の反抗期についても相談できる大切な人。絵を描く人ではないが、文章修行においては、彼のほうがずっと先輩である。
 彼に、童話について相談してみた。「物語としてはおもしろいけれど、立ち上がりが弱い。読者が、“どうなっていくんだろう?”と、読まずにいられなくなるような“何か”が最初に欲しいね」というアドバイスがあり、彼は、思いつく興味深い「例えば」を惜しげもなく挙げてくれた。
 私は例のネタ帳にそれをもらさずメモ。話を聞きながら浮かんだ自分のアイデアも、忘れずに書き込む。メモをとりながら、「さすが」と、感じた。
 絵については、ある程度の経験とプライドがあり、あまり人に相談しないで、好きなようにしている。しかし、自分の専門でないことで悩んだときは、やはり、その道に強い誰かが傍にいてくれると、とても心強い。その人を心から尊敬していれば、アドバイスも素直に聞くことができる。
 彼とは喧嘩をすることもあるけれど、時間をかけて作り上げたこんな関係はやはり、お金で買うことのできない一生の財産である。
 
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
May
性別:
女性
職業:
派遣社員、イラストレーター
趣味:
読書・お酒・ガーデニング
自己紹介:
派遣社員をしながら、絵本作家目指して、年1回、コンクールに応募しています。
【お知らせ】
2010年10月17日からしばらく日記を休んでいましたが、このたび、絵本のコンクールへの応募が無事済みましたので、2011年6月13日から再開いたしました。またよろしくお願いしますね。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析

忍者ブログ[PR]