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先週は、次女の体調が悪く、微熱のため3日も学校を休ませた。その三日目、私も彼女にせがまれて会社を休み、一緒にのんびり過ごすことにした。夫が在宅で仕事をしているので、私がいなくても次女の面倒はみてもらえるのだが、やはり父親と母親では甘えの質が違うのか、父親には飽きた?ようで、バトンタッチ。
学校は休ませたものの、微熱なので家の中でおとなしくしている分には害はなく、午前中は彼女を留守番させ、私は図書館で彼女と読む絵本を借り、スーパーで夕食の買出しをして戻った。
午前中は結局そんな風にして「主婦仕事」で時間が過ぎ、次女とゆっくり寝られたのは、昼過ぎになってしまった。テレビを消して、ヨーロッパの昔話の絵本を読んだ。読むうちに次女とともに眠くなり、途中で寝てしまった。明日起きる時間を考えずに眠れるこのしあわせは、私にとっては、次女の突発的な発熱による「贈り物」だったかも知れない。
さて、昨日の土曜日は、某私立高校の学校説明会に、長女と夫と私の三人で出かけた。それまでにも2つの都立校に、親だけで説明会を聞きに行ったが、受験生本人が行くのはこれが初めて。乗り物に弱い彼女は、行きの地下鉄では死にそうなくらい蒼い顔をしてうつむいていたが、その高校の推薦入試の合格基準を楽々クリアしていることがわかり、ホッとしたせいか、帰りの電車では生き生きと、口も軽くなっていた。
途中、銀座で年末ジャンボ宝くじを買う夫と別れ、長女と二人きり、おしゃべりしながら電車で帰ってきた。クラスの誰が何の教科に強いとか、誰がどこの高校を志望しているとか、長女が話してくれた。英・国・数の3科目に強いAクンは「私立の男」、理・社を含めた5科目に強いBクンは「都立の男」などと呼ばれているらしく、なかなか面白くて笑えた。「キミは?」と聞くと、う~ん、と考えてから「実技(9科目だと強い)の女」。今回の期末試験では、美術が満点だったそうだ。その他も「今までで一番いいかも」。
家の最寄り駅について、近くの店で、長女の冬物をまとめて買った。バーゲンにはまだ間があり、少々痛い出費ではあったが、合格祈願のための初詣で、風邪なんかひかせたら、この母親、一生の不覚だ。元旦にはあったかい格好をさせて、家族全員で湯島天神へ行かなければ。
今日の絵は、長女の2歳半ごろの写真から。私の机で絵を描いている。やっていることは、14歳の今でも全く変わらない。「ちっちゃい頃は、誰でもかわいいんだね・・・」と、本人も感心していたが、本当にかわいかった。今も、違った意味でとてもかわいいけれど。
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先週の金曜日は、派遣仲間3人でお寿司をつまみにいった。女三人、カウンターでお寿司。贅沢で粋な気分を味わうことができた。食べるのももちろん楽しいが、女が三人集まると、「おしゃべり」という最大の楽しみがついてくる。私も例に漏れず、よく喋る上にのんべえなので、楽しくて、おいしくて、時間はあっという間に過ぎた。
イラストは、お店から駅までの道の途中にある人気のプリン専門店「Pastel」のプリンケーキ。話題のスイーツには疎い私だが、このお店は偶然テレビ番組で知ったばかり。一緒に歩いていたAさんが買うのを見て、私も試しに買ってみた。
翌日、朝ごはん代わりに家族で食べてみた。大人向けに甘さが抑えてあり、辛党の私も「また食べたい」と思わせてくれるおいしさ。が、もたもた味わっていたら、次女にほぼ半分とられた。喜んでくれたからいいや。
さて昨日土曜日は、地元の映画館へ、長女と「ALWAYS-続・三丁目の夕日-」を見に行った。前作をやはり彼女と見たのは、彼女が中1の冬だった。当時、長女は不登校が始まっていて、退屈そうにしていたので、「夜、見に行かない?」と日中、携帯メールで誘った。年の割にはああいった古めかしいものに興味が強い子で、彼女の見たい映画はたいてい、私も見たいと思うものが多い。
前作のとき、行きはムッと黙って歩いていたのに、帰り道、とても饒舌になっていた彼女を思い出す。きっと、感動して泣いたことで、心が少し軽くなったのかも知れない。きっかけは映画だったけれど、それまでどこにも吐き出せない感情を、独りで溜め込んでいて、辛かったのだと思う。近くのミスドで買ったドーナツをほおばり、白い息を吐きながら、映画の感想や、将来の夢などを話してくれたことが忘れられない。
今回も、親子で同じところで泣いて、持ってきたはずの私のハンカチが暗闇のために見つからず、彼女がまぶたに当てていたハンカチを借りて涙を拭いた。
長女はもう不登校から完全復活していて、今回は、同じ建物の1Fにある大きな書店で、受験科目5教科の過去問題集をバッチリ買わされた。〆て計約8000円。自分から欲しいと言ったのだから、嬉しい出費なのかも知れない。
今日、日曜日は、3時間かけてこの絵を仕上げた夕方、次女と一緒に「皮から餃子」を作った。材料のうちの日本酒を切らしていたし、包みにかかったときに、タネにごま油を混ぜ忘れたのにも気がついたが、そのまま突っ走った。これが、「かあちゃんのはいつも、“だいたい”料理」と次女に言われるゆえんである。味付けも分量も、いつも「だいたいこれくらいかな」と言って、ろくに計らずに作るから。
その、「だいたい餃子」は、「おおらかな味」として、今のところ家族の強い批判は受けず、毎回、完売している。家族の料理を作るのに大事なのは「一生懸命」ではなく、「楽しく作る」ことだと、いつも思っている。
今週は祝日があったため、いつもより少し余裕をもって日記を更新できる。今回は苦手な人物画に挑戦してみた。
最近、無意識に人物を描くことが多くなったようで、「新境地?」と友人に言われて初めて「そういえば人物画が続いたかも」と気がついた次第。
人物画から逃げない、と決めたのは、そろそろ来年の目標を決めようと思ったためでもある。今年の目標は、この週末絵日記を休むことなく続けることで、それももうすぐ達成の予定。
派遣の仕事は長期契約で安定しているし、忙しさに多少の波があるものの、日々何をやらされるかわからない、というような落ち着かない職種でもない。
受験生の親ではあるが、勉強に忙しいのは長女本人だけで、私はネットで合格者の平均偏差値や、志望校の学校説明会の日程を調べ、長女に同行する程度であり、思ったほど忙しくはない。進路関係の書類に何かを書き込むことが増えたといえば増えたが、幸い私はそういう作業が苦にならないのだ。
忙しいから、というのは目標を達成できない理由にはならない、というのは、私の信念のひとつである。周囲を見ても、やるひとは忙しくてもやっている。私など、平日は義母に夕食をお願いしているし、子供たちも手のかからない中学生である。時間を作れない理由はどこにもない。
大事なのは、「気持ち」ひとつ。
来年の目標は、絵本コンクールに応募すること。人物画に対する苦手意識を克服するのは、その目標に近づくための大切な第一歩だ。もちろん、人物以外を主なモチーフとした絵本はたくさんあるし、私の絵本の第一作も、主人公一家はパンダであった。
「あなたの絵は特に、植物を描いたものがいい」とか「自然のものより、人工的で硬質なものがいい」などとはよく言われるが、人物画を褒められたことがあまりない。人物画が嫌いで逃げて通ってきたのだから、上達しないのは当然である。
何でも描けて器用な絵描きになりたいわけではないが、絵本を作ると決めた以上、「あれが描けないから」という理由で絵本のテーマを変えるのも、なんだか格好が悪い。
幸い我が家には、娘たちの小さな頃に撮りまくったかわいい写真がたくさん眠っている。この絵は、実家の近くの利根川の土手で、次女が花を摘んでいるのを、下のほうから撮った写真から起こしてみたもの。ちょっと美人に描きすぎているのは、キャラ研究と、親ばかのためである。
今日は、次女に頼んでクリスマス・ツリーを出してもらった。飾りつけも全ておまかせ。次女は毎年これを楽しみにしている。高さ1mほどの小さなものだけれど、毎年、この季節は、これを買ったときの子供たちの喜ぶ様子が思い出されて、なんとも幸せな気分に浸れるわたし。
先週の日曜日には石油ストーブを押入れから出し、次女のスクールコートを買った。極度に寒がりの長女は、2週間前から電気毛布を使用している。
冬支度はめんどうそうに思えて、やってみると案外ワクワクする。私は冬が好きなのだ。冷え性なので、眠るときはあったかい次女の足にぴったりと、自分の冷たい足をつける。優しい彼女は私の氷のようなつま先を、自分の足ではさんで、暖めてくれる。こういうことがあるから、寒くてもこの季節が大好きなのだ。
冬ならば、鍋を火にかけているときのキッチンも好きだ。今日はとくに、試験前の長女が私の机を使いたいというのでゆずり、私は、ポテトサラダのためのじゃがいもを火にかけながら、キッチンテーブルでこの絵を描いた。
長女の部屋は北向きでものすごく寒いのだ。私の机があるこの仕事部屋は真南向きで、いつでも作業ができるように、机上はスッキリ片付けてある。日中であれば、冬でも暖房いらず。恰好の勉強部屋となるのだ。
今年も、西村玲子さんの「メリー・クリスマスブック」(1988年刊行)を読んでいる。毎年、早ければ9月の終わりごろ、涼しい風を感じたら読み始めている。彼女の絵も文章も大好きで、私は彼女の著書を恐らく40冊以上は持っていると思う。学生の頃からずっと憧れているイラストレーターである。
この本を読む目的は、何も、クリスマスの季節感を楽しむためだけではない。「私もこんな風に、人生が楽しく思えるような本を作りたい」。この本はそんな風に、読む度に「私もがんばろう」と思わせてくれる。
さて、今年の冬は私には珍しく、テレビを見るのが楽しい。その大きな理由として、ずっと調子が悪かった古くて小さなテレビを、37インチの地デジ対応のものに買い換えたことがひとつ。そして、今まで殆どアニメと美術番組にしか興味がなかったのが、「有閑倶楽部」や「相棒」など、好みのドラマが放送されることによって、観るものの趣味が多少広くなった、ということがある。
今度の私の冬休みは9連休になる予定。大掃除は12月に入ったら、毎週末に少しずつ進め、冬休みの頃にはもう、「ごみを出すだけ」ぐらいのところにまでもっていきたい。そして、日中は暖かい仕事部屋で絵本づくりの作業をし、夜は次女と「足を寄せ合い」、大画面のテレビで洋画のDVDなどを楽しみたい。早く、冬休みにならないかな・・・
昨日の土曜日、以前からの約束で、次女と銀座「ミキモト」の巨大クリスマスツリーを見に行った。ラッキーなことに、偶然、その日の夕方4時半から、このツリーの点灯式があった。
まずは午前中に予約しておいた銀座の美容院で彼女の髪のカット。仕上がりを待つ間、私はサービスのハーブティーをいただきながら、買って読めずにいた西村玲子さんのイラストエッセイをめくっていた。優雅な時間。
カットが終わり、とても満足げな次女と、「風月堂」でランチ。私はビーフシチューセットで、彼女はお昼時だというのに、ケーキセット+ケーキ(つまり、ケーキ2個)! 恐るべき女子中学生の甘いもの好きである。
店は幸い空いていたので、私たちは、午後の計画を立てながら、雨が止むまでそこで待たせてもらうことにした。窓際の席から見る銀座の街は、雨のせいかいつもより人出が少なく、濡れたデパートのガラスの外壁はキラキラと光って、とても美しかった。
次のお目当ては、おもちゃのデパート「博品館」。娘の「ライフワーク」とも言えるパンダのぬいぐるみチェック。あいにくそこでは、これといったパンダが見つからなかったようだが、彼女は買うことよりも、いろんなものをただ見て回ること自体に満足したようで、「楽しいね」と何度となく口にしていた。
アニメキャラクターグッズのコーナーで、アニメヲタクの長女へのおみやげとして、アニメ「ワンピース」のTシャツを購入。彼女の好みであるラグラン袖だ。
博品館には1時間以上いたけれど、結局次女は何も買わず、次の目的地の「プランタン」に向かった。先月、携帯電話を解約した彼女は、外出時に時間が確認できるようにと、腕時計が欲しくなったらしい。少し早いけれど、私からのクリスマスプレゼントにすることにして、一緒に気に入ったものを探すことにした。
プランタンではいまひとつ、気に入ったものが見つからず、ソニープラザなどの雑貨のお店を数軒まわり、「赤レンガ」でやっと、気に入ったデザインの腕時計を見つけた。偶然、同じ店で、博品館でも売ってなかったようなかわいいパンダのぬいぐるみを見つけ、それも一緒にプレゼントすることにした。
かなり時間をかけて探し回ったが、妥協しなかったおかげで、ほぼ理想のイメージの腕時計とぬいぐるみが手に入った。こういうところは、母親ゆずりかも知れない。
夕刻に近づき、地下から中央通りに出るともう、薄暗くなっていた。点灯式までは15分ほどあったので、ミキモトの向かいの「三越」の地下で、オレンジのフレッシュジュースを一つ頼み、ふたりで分け合って飲んだ。「楽しいね、楽しいね」と、ふたりで何度も言っていた。
点灯式の時刻になっても雨はまだ小降りで、招待された外人の歌手も傘を挿したままクリスマスソングを披露していた。歌が終わり、いよいよ点灯。みんなでカウントダウンし、赤、青、黄、緑など、複数のライトが一斉に灯った。拍手の嵐。小雨で寒かったけれど、なかなか見られない光景に逢えて、大満足しながら、次女とふたり、地下鉄に向かった。
帰りの電車で次女は、袋の中の「あたらしい家族」を何度も何度も覗き込み、「名前はユウスケにしよう」とか、「これで何匹目かな」などと話しながら、それはそれは幸せそうだった。
ふだんは、会社帰りにふらりと気軽に寄る銀座。年頃の娘と歩くとまた違った幸福感が味わえるものである。「今日は特別ね」といって、傘をささずに歩ける場所では、ずっと手を繋いで歩いてくれた。彼女の指はもう、私より長く、とても温かかった。昨日の私は親バカの極みであった、と素直に認める。今日の絵は、お店のガラスケースの前で指輪をためす次女。
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プロフィール
HN:
May
性別:
女性
職業:
派遣社員、イラストレーター
趣味:
読書・お酒・ガーデニング
自己紹介:
派遣社員をしながら、絵本作家目指して、年1回、コンクールに応募しています。
【お知らせ】
2010年10月17日からしばらく日記を休んでいましたが、このたび、絵本のコンクールへの応募が無事済みましたので、2011年6月13日から再開いたしました。またよろしくお願いしますね。
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